天ぷら界に長く君臨する宮崎台のレジェンド : 美かさ

予約開始日に思い出して電話。一発で繋がるなんて、ツイてる。。自宅から1時間はかかるので、予約は休日縛り。
18時スタート1回転目に、比較的近場の食べ友さんと一緒に。

いつも通りに土肥さんから、天種毎のオススメの塩と天つゆの指南あり。天ぷら慣れしていない方でも安心して頂けます。

9月のとある日のお品書き
◯塩　●天つゆ

鮪のお造り
◯銀杏、ムカゴ、トマト、ゆず、酒粕、海老足
◯海老　レアと海老付き
●鱚
◯椎茸タラコ
◯雲丹の長芋巻き
●蓮根　
◯ズワイ蟹
●万願寺とうがらし
●鱧天
◯子持ち昆布
●加茂茄子
◯春子鯛
●イチジク
●穴子

〆は天丼、オレンジゼリー

百合根が終わり、酒粕の天ぷらに変わったとのこと。
柚子皮も初めてでしたが、どちらも想像と違う食感。
握りの定番で、春子鯛の天ぷらとは目新しい。
探究心旺盛な土肥さんらしく...

まるで祖母祖父の家で、晩ごはんを食べてるかの錯覚。
土肥さんの蘊蓄や拘りを耳にしながら、天ぷらを食べる。

こちらは天バラがメニューに無いので、天丼のかき揚げを崩し全体をよく混ぜる。一味が少し欲しかった。


今日もお腹いっぱいになりました。
都内では無いのですが、渋谷から30分程度。予約は電話のみで頑張れば取れますし、一度は食べるべき天ぷらです。

比較して年齢層高めな、上品な客層で落ち着いてます。
カウンター内の撮影は厳禁！
身を乗り出して動画撮影したいなら、他所のお店に行って下さい笑。

以前よりコースの値段は上がりましたが、都内はもとより、全国の有名店と比較するとかなりお値打ち。
基本の天ぷらを食べたいなぁと考えてる方は是非。

函館のたざわさんは引退されましたが、関東のレジェンド土肥さんは、今日も淡々と天ぷらを揚げてらっしゃいました。お身体お大事にして欲しい...

ありがとうございました。

私の天ぷらTOP3の美かささんへ再訪。
前回久しぶりに味わって、初心に帰り目が覚めました。
適切なお値段で真っ当な天ぷらを味わえる、貴重なお店。

今日はカウンター満席。1回転で8席ほどですから、予約取りづらいのも致し方ないですね。


1.トマト、むかご、胡桃、そら豆、檸檬、海老頭
2.再巻海老
3.再巻海老味噌付き
4.アスパラ
5.鱚
6.椎茸鱈子詰め
7.白魚
8.蕗の薹
9.帆立山芋
10.牡蠣檸檬みぞれ◎
11.雲丹大根　レモン塩
12.京人参
13.松葉蟹◎
14.穴子
15.天丼

スタートのバラエティが、酒のアテとして優秀。
なんだかどれも美味くて、ビール進んでしまう。
胡桃や檸檬天ぷらも不思議とハマる。

今日一番は牡蠣の天ぷら。塩や天つゆが普通ですが、大根おろしにレモンを混ぜる組み合わせの妙！
牡蠣はフライより天ぷらの方が美味いと、最近思うようになりました。

穴子は目の前で捌いて、かなり細身な半身になります。
こちらの穴子が絶賛されるポイントは、この点かも？
皮と身の間を水分飛ばしやすく、揚げ時間短めで水分保てるのだろうか？

鰻も穴子も店主の拘りがハッキリしている。
捌きたて、数時間寝かす所お店。油が高温、低温から高温に切り替えたり、、

食べ手は、最終的に美味しかったらOKですがww

土肥さんは黙々と天ぷらを揚げる。
時々話しかけるお客さんがいても、会話は必要最低限に。

こちらには天ぷら放置してお喋りするとか、相応しくないお客さんなど皆無。

居心地良く、あっという間に完走。
幸せな90分。

派手さは無い、高級食材などに執着しない真面目な天ぷら。客層も落ち着いてるから、食べる事に集中出来る。

土肥さんはご高齢ですが、天ぷらに対する探究心は尊敬に値します。レジェンドは美化されがちですが、本当に飽きない天ぷら。

お身体を大切にしてください。
又伺います。ごちそうさまでした。

本当にお久しぶりの美かささん。15年ぶりの訪問かな。。
予約なかなか取れないね〜と、ボヤいて頃が懐かしく、、
友人が常連と最近知って、頼み込んで連れてきて貰いました。

自宅から1時間程度で宮崎台駅へ。
渋谷乗り換えが鬱陶しいですが、意外と近い...

少し早めに到着しましたが、店内のテーブル席へ。
友人は古参の常連で店主や奥様との会話が弾む。
今日は全員常連さん且つ上品な方ばかりで良かった。。
落ち着いた雰囲気で頂けるのが嬉しい。

写真はカウンターの内側は禁止。料理のみ撮影可能。

最初にお造りを頂き、すぐ天ぷらへ。
天ぷらを食べたくて、お店に来てるのだから嬉しい。
一品料理を何度も合間に挟むのは、私は好まない。。

スタートのバラエティと海老で思い出しました。
衣がサラッとした歯触り、舌触りも懐かしい。

美かささんを表現する際に良く用いられる、

「蕩ける天ぷら」

の所以。
それはレアとか、包丁の入れ方とかでは無い。
素材の鮮度、火入れの技、衣の特徴
の合わせ技と思う。レジェンドの所以。

店主が塩か天つゆのおすすめを指南してくれます。
本来塩派ですが、こちらは天つゆ推しが半分以上。
もちろん郷に入っては郷に従う、素直な私笑。

特に鱚と穴子で、らしさが分かります。
美かさで天ぷら喰ってるなぁ〜と気分が上がる。

渡蟹、雲丹も研究熱心な店主の方程式が発揮。

淡白な渡蟹と大葉で、甘さと香りが高まる。
雲丹を大和芋は、ギリギリまで水分が抜いても大和芋のヌメリで補う。
気を衒ってない、実は理論的な組み合わせの妙。。
こういうとこ、、好きなだなぁ。

今日はかなりレア物の蝦蛄、ハゼも有る食運に恵まれた。
どちらも本当に久しぶりに天ぷらで頂きました。

蝦蛄の甘さを感じ、心地よい食感。
ハゼは生きたものを目の前で捌き、他の白身とは又違った独特な香り。ｼｱﾜｾ

そばがきの天ぷらは初めて。揚げてるのに香りの凄さよ。
比較的新作の部類だそう...蕎麦粉お聞きするの失念してました、、

〆の天丼もご飯の固さ、天つゆの塩味も完璧で理想型。
小柱のかき揚げの美味いこと、この上無し。

デザートも頂き、理想的な食後感。
最終的に求めるのは、これだよ、これ...

改めて言うまでもなく、良いお店だなぁ。
思い出補正なんかじゃないし、全く色褪せていない。
こんなに美味しいなら、予約頑張って来るべきだったと。

全て提供頂いた後、ゆっくりお話出来ました。
間もなく営業は一回転に固定だそうです。
僅か6席で、益々予約困難に拍車がかかるでしょう。。

これからもご縁がありそうですし、
無理せず、くれぐれもお身体を大切にしてください。

これにて私の天ぷら屋巡りは終了。
法外な値段と高級食材の天ぷら屋にはご縁がありませんので笑。
これから先は日本橋、宮崎台、千葉のお店に固定します。

次回は天ぷら好きな人をお連れします。

ごちそうさまでした。