地獄も極楽もある。 : 中華吉野

１０日ばかり長崎へ行っていた相棒が帰ってきます。
いない間にひとり飯やひとり茶を満喫しようと思ったのに、意外に忙しくてほとんど行けなかったよ。いっそ１ヶ月くらい長崎にいてくれてて良かったのに。
まあ、そう思えるのも、当たり前に帰ってくると思ってるからだな～。

さて。
長崎から帰宅の便は羽田に２２時。車でお迎えだけど、きっと腹ペコで帰って来るでありましょう。帰りついでに食事でもと思うけど、それならラーメンなんかどうかな。
ということで今回のお店。

鶴見駅に近い旧東海道沿い。鶴見区役所から末吉橋へ向かう道との交差点の近くにあるよ。
駐車場はないので、近場のコインパーキングへ。
１８時の開店で、何年か前は深夜の３時までやってたみたいだけど、今は１時までだね。ご主人ひとりでやってるようなので、それくらいが体力的にもちょうどいいかもね。

お店に着いたのが２３時。バリバリ営業中だよ。
赤い看板に黄色い軒先テントに大きく「中華吉野」がとっても目立つ。個人のお店だから、臨時休業もないわけではないと思うので、黄色い灯りを確認してからコインパーキングへ入れよう。

入るとまずはカウンター席。８席くらいあったかな。奥にはテーブル席が２卓だったかな。この地で相当長く営業してるお店らしくて、経年劣化っていうのはあると思うけど、お店そのものはとてもキレイにしてあって、厨房内のステンレスもピカピカに磨き込まれてる。鏡か？

カウンターに横並びで座ると、テレビが見えるよ。ニュースで日本シリーズの結果をやってる。
羽田でも日本シリーズを見てたけど、まさかのオリックス、サヨナラかあ～。お品書きを見る前にテレビ見てる。
ドラゴンズ、最下位だったからね・・・。立浪監督ってば「５位で終わるチームではない」ってシーズン当初に言ってたけど、最下位なのはそういう意味だったのか？

それはさておき。
この町中華の王道を行くお品書き。テンション上がるわ。
まずラーメンが６００円。これがメイン商品の最安値かな。そして、ワンタンメン、モヤシラーメン、たまごソバ、かに玉ソバ、味噌ラーメン、五目ソバ、椎茸ソバ、海老ソバ、マーボー麺など。横浜ならではのサンマーメンがあるのがさすが。そして、タンメンがあるのが秀逸。焼きそばにかた焼きそばもあるよ。

ご飯ものは、チャーハンが７００円。かに玉丼、中華丼、海老うま煮丼、マーボー丼など。麺とご飯は大盛りが１００円増し。

麺やご飯もの以外の一品料理やつまみ系も充実してる。
餃子が５５０円。ニラ炒めに野菜炒め、麻婆豆腐、ニラレバ、揚げワンタン、肉団子、酢豚、エビチリなどなど。さらに、野菜スープやたまごスープも。テイクアウトもやってるよ。

そして、特筆すべき品っっっ。
「地獄シリーズ」
地獄スープ、味噌地獄ラーメン、醤油地獄ラーメン、地獄雑炊、地獄チャーハン。。。要するに辛いらしい。
でも、さらに天国ラーメン、極楽ラーメンってのもある。・・・これって甘いのか？？？
どうやら一切、辛味になるものを使ってないということらしい。

じゃあ～、もっちっちはチャーシュー麺と餃子がいいな。相棒はチャーシュー麺の大盛りと餃子だって。ほぼ同じだな。
餃子を焼くときに水を差すけど、そのときに聞こえるジュワワ～という音が食欲をそそるよ。

やがてチャーシュー麺の登場。
うお～。これぞ町中華のチャーシュー麺。脂身が適度にあるチャーシューが５枚。メンマ、長ネギ、ほうれん草。そして胡椒がパラリ。この懐かしさを感じる醤油ベースのスープ。
まずチャーシューが好みの味で美味しい。３～５ミリのチャーシューは赤身の部分がいい感じの硬さで噛みしめるとホロホロとほぐれる感じ。脂身はトロリとして甘味を感じるよ。

ここ鶴見って横浜の隅っこだけど、家系ラーメンのお店ってそれなりにあるんだよね。だけど、実は町中華のほうが多いと思う。鶴見ってラーメン激戦区なんだって聞いた。確かに中華屋さん、あちらこちらにある。その中で、何十年と続けていられるのは並ではないと思うよ。
だって美味しいもん。ああ～これこれって言いたくなるラーメンだもん。

そして餃子は６個。しっかりと焦げ目がついて、その部分はカリっと歯応え良く香ばしい。皮は厚めでモチモチ感もある。具材の野菜はぎっしりで肉汁もしっかり。

あ～美味しかった～。
こんな近くにこんな良きお店があるなんて、知らずにもったいないことをしたわ。
相棒もリピしたいって言ってるので行ってみて良かった～。
ということで、これにて帰宅。