横浜・横浜駅エキニア、「キャビン」。【16th】 : キャビン

「喫煙可能店」。横浜駅西口地下街直通の店。

昭和な感じの喫茶店である。
久々だったが、今回、いつものお父さんと、お孫さんであろうか、２人体制であった。


「焼きそば・セット」(780円)　――　写真の通り。

焼きそばとドリンクのセットである。

焼きそば、お父さんがつくってくれた。
キャベツたっぷり、よく焼きキャベツと、浅焼きキャベツがあって、味わいにグラデーションがある。
どちらかと言えば、サッパリとした感じの美味しい焼きそばである。

コテコテの関西風のソース焼きそばとは違い、横浜風だろうか、どこか洋風な焼きそばでもある。
パセリも有りそうで、無いような…。

アイスコーヒー、この店のコーヒーのレベルは、いつも思いのほか高いように感じる。
UCCのポスターが店内に貼ってあったりするので、そうなのだろうが、良い豆を選択されているのであろう。
あと、当然に、挽き方、淹れ方もあるだろう。

ごちそうさまでした。


前回、〆のコトバでこう書いた。

『くれぐれも嫌煙家の方はやめた方がよい。
タバコが嫌いな人の気持ちも十分にわかるが、貶めるためだけの訪問はやめて欲しい。』と。


必要以上に過激な「嫌煙家」とは、どういう人種だろうか？
と、…たまに思う。

目が悪いのか、注意力が散漫なのか、「喫煙可能店」に知らなかった風に入店し、卑下する。
もし仮に、ソレを表示するシールが小さく、目立たないコトが悪いと言うのなら、ソレを定めた行政なりに文句を言うべきであって、お店側には、何らの非が無く、可哀想である。

今や、喫煙可能店は、愛煙家たちにとっては、お店の重要なサービスの一つであり、お店選びに大きく影響する。

また、横浜駅の西口地下ポルタの「三本珈琲店」(旧：カフェドール)とともに、横浜駅至近の僕の長年の喫煙所である。
「三本珈琲店」は、席での喫煙でなく、喫煙室に変わってしまったのだが。

喫煙の是非、喫煙可能店の存在の是非の話と、混同しているような気がする。
そういう発想方法は、過度な血脈主義やナチスを連想してしまう。


新宿西口地下の「シルエット」などが、この食べログでは一番ひどいと思う。
大の嫌煙家であれば、まず、ソレを一番に気にするのではなかろうか？と思うような口コミが、どんどんなされる。
入口のスグ横には、最大級の「喫煙目的店」のポスターが貼られているのに…。

と、言うか、もう店内に一歩足を踏み入れたら十分にわかりそうでは、あるのだが…。


お店にとってのサービスの一つである事項に対しての姿勢に、注意を促したいと考える次第である。


（文責：京夏終空、2021.6.20）
（22件/3.28）

横浜駅西口の旧東洋ビル地下飲食街の創業45年程の老舗喫茶店である。

きっと、初めて訪問したのは30年前とかなんだろうと思う。
最近は、食べログを始めてからよく訪問するようになった。

横浜西口の地下街がまだ未熟だった頃から、このビルの地下街はあった。
人気店「龍味」のちょっと奥である。


お店に入る時から、時代を感じる。
自動ドアなのだが、初期型のモノで、独特の音を立て、ぎこちなく、しかし素早くスライドする。

入ってスグ正面右側に目に入るレジもセピア色に輝いている。
きっと、レジスターと呼んだ方がイイ。

木目調の店内、まさに「キャビン」な雰囲気。
そして、左側の壁には、そのキャビンたる所以か、方向舵が飾られている。


横浜西口の駅至近での喫煙は難しい。
指定の喫煙所は、時代とともに、場所を代え、場所を追いやられ、今では、西口正面出口から３分近く歩かないと辿り着かない。

この店に、その穴埋め的な性質があるコトが徐々にわかってきた。
お店につくなり、いきなり火を点ける人も多い。

そう、喫煙可能店である。
喫茶店であるのに、ことわり書きをしなければならないような不思議な時代だ。

タバコの吸えない喫茶店など、50年以上生きてきたが、つい最近の出来事である。


ランチタイム、その日、この店で初めて食事もしてみた。

「カレー・セット」(780円)　――　カレーライスにミニサラダ、ドリンクが付く。
欧風系アレンジのジャパンカレーなのだろうが、スパイス系がなかなか効いていてピリッとくる感じで程よく辛い。
ジャガイモ・ニンジン・カボチャ・インゲン・カシューナッツの他、緑の野菜などがカタチをとどめて入っている。
更に嬉しいのが、ラッキョウ・福神漬けの例の二分割長方形のガラスケースに入れられたセットが出てくる。僕が知っているだけでも、40年以上昔から使われているケースだ。
ピンセットのようなミニトングで、ラッキョウをつまむのが難しい感じも懐かしい。

セットドリンクのアイスコーヒーを飲みながら、カレーを食べる。
相乗効果で、口の中で味が増す感じが、またイイ。

食後に、更にホットコーヒーを追加する。
この店の「ストレートコーヒー」(450円)、コレを飲むと、思いの外この店のコーヒーのレベルの高さに驚かされる。
この日は「マンデリン」。ややアメリカン寄りの薄めの仕上がりだが、かなり美味しい。
マンデリン独特のアーシーさも、十分に感じられる。

満足。ごちそうさまでした。


飲み物・フロアがお父さん。調理系がお母さん。そんな感じか。
ランチ時は、かなり込み合う。

くれぐれも嫌煙家の方はやめた方がよい。
タバコが嫌いな人の気持ちも十分にわかるが、貶めるためだけの訪問はやめて欲しい。


（文責：京夏終空、2018.2.27）
（15件/3.07）


（※写真は、後日掲載。）