永遠のカンスト : すし屋 亙

　大好きな亙さんが閉店してしまいました。

初めてガンツウ（船）で頂いて以来、地上の亙さんに何度か伺っていました。
最後の訪問は、今年の一月・・・
その時次回の予約もしたのですが、その後家庭の事情で不本意ながらのキャンセル。
何とか落ち着いてきたので予約をしようと思ったら何と！閉店していて
凄くショックです。

気負い無く楽しいお話と一緒に出してくれるお寿司が大好きでした。
行く度にお手拭きの　すんごいタオル　を帰りに頂き
MYコレクションにして、つなぎ合わせてタオルケットが出来るのを楽しみにしていたのに
たったの4枚じゃハンドタオルしか作れません。（二枚）
ガンツウではタオルは無いし・・・
2022年不本意のカンスト。

MY淡路島は亙さんだったのに・・・
唯一無二の思い出。
本当に、いつも美味しいお寿司をありがとうございました。

　淡路島に有り、兵庫県でお寿司NO1のすし屋 亙ｻﾝへ行きました。

以前こちら監修のお寿司を頂き、是非坂本亙生氏のお寿司を直接頂きたく伺いました。
この日は急遽キャンセルが出て
何とか11時30分スタートのランチをご相伴に与る事に

緊急事態宣言中の神戸でマストな移動自粛中ですが、同じ県内移動で淡路島まで。
こちらは、現在カウンターのみ人数を制限した予約者のみの営業。
店内アクリル板設置が有り客席も充分距離が取れ、
店主の方は密閉度の高い不織布マスクでのご対応で、
ゲストには紙製のマスクケースも有りました。

写真撮影は禁止とのことで、こちらとしては食べることに集中できる反面、
ゲストのマナー等が気になる様な強いこだわりの有る方かしら？と
ビクビクしながら伺ったのもつかの間・・・
とても気さくでゲスト思いの、人を引きつける魅力ある方だと、
席に着き数分で察知できました。

時間通りに始まるので、早めに着きオープンまで車中で待ちます。
そんな時でも、店主がたまたま外に出てきた時に、
有るゲストに駐車位置のベストな方向を
やんわり教えていたり、時間外でも丁寧でした。

店内に入り席に着くと、
わさびを丁寧に磨り下ろし、それを包丁で念入りに何度もたたく坂本亙生氏が・・・
そんな所作から始まり、終始とても丹念で優しい人柄の感じられるお寿司。

おまかせで　一人2万円弱でした。

シャリは白シャリで爽やかな感じで癖無く小さめで好きなタイプ。
ネタは大きめで迫力が有り、酢橘や醤油で一手間が入っているので
手元の醤油いらずのお寿司。
握って直ぐ、一口で口に入れると何かが出しゃばること無く
フワッと口の中でお寿司の花が広がる感じの心地の良いお寿司でした。

この日は、いきなり握りから始まりました。

すずき　コリコリで、地元産が伺われます。

石鯛・あこうと続き、

生の穴子
兵庫に来て何度目かの生の穴子・・・MY名物になりつつ有ります。

カワハギ　中に肝が隠れていて、一緒に頂くと
口の中で奥深いお味に変化し大好きな一品。

はりいか　上に胡麻がかかりその胡麻の香りが良く合い
これも印象深いです。

トロたく　とても丁寧にたくあんを刻み、トロと絡ませ握りにします。
最後に、香り高い海苔を手でちぎり上からかけ出来上がり。
高級な海苔の香りと良く合い恋に落ちるお味。
そろそろ・・・人気のトロたくも終わりにしようかと仰っていました（悲）

しまあじ
中トロ

ホタテ　　おっきいです、何年ものかしら？

焼き穴子　ボリュームが有ります。
何故かと言うと、穴子がかまぼこの飾り切りみたいに結び？見たくなっているので
尋常で無いボリューム感が出て、穴子好きにはたまらないと思います。

海老　逆さ鮨・・・
海老自体が下で上にシャリが乗りおぼろがかかっています。
ガンツウでもお気に入りのお寿司で、こちらでも頂け嬉しい一品。
こちらでは想像よりも海老が大きくて頂く時に苦労しましたが、
大好きな海老。

ウニ　　相変わらず美しいウニは薄いイカの下で眠って登場。
これも、何だかほっとする一品。

最後の卵焼きは熱々が４切れも？出来たてが来る太っ腹ぶり。
卵焼きをこんなに頂いたお寿司屋さんは初めて。

普通？軍艦にするようなネタも、丁寧に握りで出されます。


メモをしても良いですかと聞くと、大丈夫ですよと優しく答えてくれましたが
時勢の話などとても面白く途中から話を伺うのに夢中になり
メモなんてどうでも良くなるお人柄とお寿司。
故に、こちらに載せたお寿司は一部です。

食べ終わってみると、こんなにも楽しく食事をしたのは一体？いつぶりかしら？と
身も心も軽く、思い出とお腹だけがいっぱいの自分がいました。
こんな時だからこそ、楽しく食べることの重要性を気づかせてもらった感じです。
思い返せば、数年前にハワイで頂いた鮨匠の中沢氏を思い出し、
あの時も本当に楽しかった。

可能な限り何度でも伺いたい淡路の匠人、坂本亙生氏のお寿司・・・
又伺います。

最後に、こちらオリジナルの、すごいタオルのお手拭きが頂けます。
店主曰く集めてつなぎ合わせて高級タオルケットにも出来るとか・・・
今回、2枚入手できたので、頑張ります！