イタリアンフレンチって、何？ : ル・バンブー

道の駅って好きなんです。
その地域の特産品や農産物を買うことができて、洒落たレストランがあることが多いのです。
１０月に竹原にも道の駅ができて、敷地内にイタリアンのレストランがあると聞いて、さっそく行ってきました。

道の駅に到着しました。
道の駅は完成しておらず、工事中のところもありました。
一部だけ開業したということのようです。

レストランは道の駅の中にありました。
ところで、店の名前は何というのでしょう。
探しましたが、店名を表すものはどこにもありません。
あるのは、「フードコーナー」という看板のみでした。
まさか、「フードコーナー」が名前？
なんてことはないでしょうね。
それとも、看板を作ってる途中とか。

でも、営業はちゃんとしているようなので入ってみました。
店内は黒を基調としシックな感じ、イタリアンレストランらしい作りです。

席に案内されて、メニューを見ました。
１７８５円の「竹の里コース」と、２６２５円の「キャンベルコース」の２種類が書いてあります。

「竹の里コース」
　　前菜
　　本日のスープ
　　魚料理か肉料理をチョイス
　　　魚料理　安芸津の生ガキのソテープロバンス風
　　　肉料理　どんぐり豚　ロースステーキ　生姜ソース
　　本日のデザート
　　珈琲
　　パン　or ライス

「キャンベルコース」
　竹の里コースのメイン料理が、　竹原産峠下牛のグリエになる。

他には無しですか。
まさか、コースが２種類のみってことはないでしょう。

そこで店員を呼んでみました。

「単品メニューをお願いします。」

すると、店員はうやうやしく答えました。
「当店のランチは、コースしかありません。」

なんだって。
高級店かっ。

「パスタもないんですか。」

「ありません。」

どこまで高飛車なんだ。
しかし、しつこく食い下がってみました。

「ここは、イタリアンレストランですよね。」

「イタリアンフレンチです。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
イタリアンフレンチって…何？？？

さあ、どうしましょう。
何かイヤーンな予感がします。
自慢ではありませんが、オレのイヤーンな予感はよく当ります。
ここで席を蹴って帰るのがいいような気がしてなりません。
しかし、竹原までわざわざ来たわけだし。
前菜とスープとデザートまで付くコースが１７００円程度なら悪くないかな。
そう思い直して、「竹の里コース」をオーダーしました。

・前菜

前菜というより、サラダに近いですね。
皿の中心はキャベツの細切りで、周りにプチトマトとサーモンを散らしています。
キャベツが多いのが見た目にも味もガッカリしました。
上にふられたパルメジャーノが僅かにイタリアンを主張しているのが、せめてもの救いでしょうか。

前菜単体評価　☆２．５

・スープ
スープが出てきました。
し、しかし、これは！
カップスープかよ。
しかも中身は、ビーフ味のコンソメスープです。
ずずずっと一気に飲み干して一言。
「ああ、まずいっ。」

スープ単体評価　☆１．５

・メイン料理
メイン料理は魚料理を選びました。
隣りのテーブルは肉料理でしたので、横目でちらり。
肉料理をチョイスしなくて本当に良かったという感想を持ちつつ、魚料理を待ちました。
魚料理は、カキのソテーです。
カキは小粒で量的には物足りない感じですが、味はＧＯＯＤでした。
プロバンス風というのはよく分かりませんがトマトソースがかかっています。
カキのソテーとトマトソースの相性は・・・まずまずだと思います。

魚料理単体評価　☆３．０

・デザート
凄く大きいです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・皿が。
一辺が３０ｃｍはあろうかという正方形のりっぱな皿です。
立派すぎてデザートが４種類盛られているにもかかわらず貧弱に見えました。

皿の左上　　オレンジのジュレ
　リキュールの香りが強いジュレです。
　中に固形物が入っています。
　スプーンで取り出してみると、缶詰のミカンでした。
　唖然。。。

右上　　チェリーケーキ
　市松模様が変わった印象を受けるケーキです。
　ケーキはボソボソ、　チェリーはどこに使われているのかわかりませんでした。

左下　フルーツ
　キュウイと洋ナシのコンポートです。
　これは手が加えてなくて美味しかったです。

左下　キャンベルのアイスクリーム
　食べた瞬間、シャーベットかと思いましたが、実はアイスクリームでした。
　味が薄すぎて分かりませんでした。
　単に甘いだけです。

デザート単体評価　☆２．０

「竹の里」というネーミングにも違和感を覚えました。
料理のどこにも竹やタケノコ使われていませんが。

なお、13時半過ぎに店を出ましたが、店の前で文句を言ってる客が数人いました。
ラストオーダーは１時半までもう終わり、と店員が説明していました。
どこまで殿様商売なんでしょうか。