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室見川春景 ~日本料理 とり市~福岡市早良区室見川河畔~
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pixie23715
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pixie23715さんの他のお店の口コミ
店名 |
日本料理 とり市(とりいち)
|
---|---|
ジャンル | 日本料理、海鮮 |
予約・ お問い合わせ |
092-881-1031 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
・地下鉄⇒室見駅下車徒歩5分 室見駅から193m |
営業時間 |
|
予算(口コミ集計) |
¥10,000~¥14,999
|
支払い方法 |
カード可 (JCB、AMEX、Diners) |
サービス料・ チャージ |
サービス料10%、部屋代10%別 |
席数 |
250席 |
---|---|
個室 |
有 (2人可、4人可、6人可、8人可、10~20人可) 2名様より、100名様まで、全11室、人数様に合わせてご用意 (掘りごたつ席2室) |
駐車場 |
有 30台 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、席が広い、座敷あり、掘りごたつあり |
料理 | 魚料理にこだわる |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 景色がきれい、一軒家レストラン |
サービス | お祝い・サプライズ可 |
お子様連れ |
子供可 |
ホームページ | |
備考 | |
初投稿者 |
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両親に連れられ、料亭構えのこの店の軒をくぐったのは、もう、40年以上も過去の記憶である。
その頃は、この界隈には、西鉄の路面電車が姪浜まで運行していた位で、閑静な場所であった。
高速1号線がこの店の斜め頭上を走るため、最近の状況は、忙しない。
そんな周辺環境の変遷にもあまり影響されることなく、
綿々と営業されてきた福岡では、名の知られた料理屋である。
通年、旬の魚介を破綻なく調理、提供するが、板前割烹ではなく、あくまで、宴席の料理である。
毎年、立春を過ぎると私たちは、そわそわし始める。
「あなた、もう、獲れたかな?」
「あ~、あれか。とり市に聞いてみるよ」
「もしもし、とり市さんですか?私○○と申します。いつもお世話になっております。」
「今日、ご連絡しましたのは、白魚のお尋ねなのですが?」
「はい、少しずつ漁獲がありますが、残念ですが、まだ、お客様にお出しできるほどではありません。」
「そうですか( ̄0 ̄)」
「お料理が組み立てられるようになりましたら、よろしければ、こちらからご連絡させていただきますが?」
「是非、お願いします」
ということで、長くなりましたが、立春直後は、玉砕です(´・ω・`)
その年の気候にもよるが、平成21年は、気が早すぎたようである。
そうこうする内に、二月も二十日を過ぎる頃、とり市からゴーサインが来たので、
早速、ウキウキと土曜、夕刻の予約をする。
予約の際には博多湾の潮汐を事前に調べておくと楽しみが増えてよい。
さて、予約当日、午後四時半頃に家を車で出発した。
「あなた、タクシー、使ったほうがよかったんじゃない?」
「いや~、大丈夫。白魚で酒は飲めんからね。ノンアルコールビールで十分。」
高速を20分ほど走ると、愛宕ランプに到着。とり市は、目の前である。
この付近には、とり市をはじめ系列の店が、何軒かある。
最盛期は、三四郎の支店を天神に出していたほどである。
車を店の前の駐車場に置くと、小ぎれいなとり市の門構えが、見えてくる。
連れだって、玄関をくぐると、仲居さんがお待ちかねである。
たたきには、白魚の梁(やな)のジオラマが設置されている。
案内される部屋は、何故か毎年、【室見の間】である。
この部屋は玄関から近い故に少々、うるさいが、一つよい点がある。
それは、窓の外に展開する風景である。
とり市自体、室見川に沿って建てられているから、どの部屋でも外の風景は同じと考えがちであるが、
別の季節に訪れた他の部屋には、あまり感動はなかったので、【室見の間】がやはり秀悦である。
二月下旬の博多湾、室見川河口付近の潮汐は、ほぼ毎年、夕方は午後6時頃に引き潮となる。
この時刻の室見川は、川に穿たれた杭や川縁が露わになり、
都鳥やカモメが、ここぞとばかりに取餌のため乱舞する。
特に春先は、雪解け水に生を受けた魚たちも増えるため、鳥たちの食欲は旺盛である。
鳥たちの乱舞と白魚の2点が、毎年この時期に、この店が、私たちを誘因する理由である。
いつもの如く、窓の外の鳥たちの乱舞を見ていると、
徐々に晩冬の陽は、その輝きを減らし、川面に潮が戻るにつれ、
川岸の家々の灯火が、たゆたう波にきらめきを添える。
この店の最たる繁忙期は、実は白魚の季節で、サービスには目をつぶり、白魚に逢いにくるのである。
料理は以下の如く。
【前菜】 季節の小品を数点、一皿に盛りつけ。 味は、小技なしの優等生。
【造り】 烏賊、寒鰤、才巻海老 (福岡なので鮮度は保証、いつものように美味しい)
【白魚の躍り食い】
浅い白磁の平鉢に白魚が、二人前、40~50匹泳ぐ。
網杓子で各自、捕獲し、二杯酢に泳がせ飲み込む。
平成21年は、鳥インフルエンザが豊橋市の鶉の間で認識されたので
二杯酢に例年、投入していた鶉の生卵は、省かれていた。
いつも思うのだが、白魚を食べに来て踊り食いをいただくと、十分で直ぐに帰りたくなる。
ちなみに、この料理の際に、例年、わき起こる騒動がある。
「あなた!そっちよ!あっ、こっちにも!」 連れが興奮している。
私は、無言で、ある行動にでる。
「やっぱり、箸使いの名手ね。指使いも、上手いけど」
なんのことはない。箸で、白魚を追っかけて、つかみ取りしているのである。
連れは、このつかみ取りを、こよなく喜ぶ。
君もやってみたらと矛先を向けるが、自分で行うのは、気乗りがしないようで、
「あなた、ほら!そこ!もう少し!」となるのである。
念のために申し添えますが、つかみ取りした白魚たちは、全て連れのものとなる。
私は、つかみ取りで疲れたので、以降の料理は食傷気味なのだが、お相伴することとなる。
【吸い物】 白魚、青菜、柚子またはときにかぼすの松葉作り、出汁は鰹が主体の好ましい物。
【焼き物】 鰆の西京焼き、だったかな?
【煮物】 白魚の卵とじ
甘めの出汁に白魚がいっぱいヾ(^v^)k 三つ葉が風味を添える。
福岡では、昔は家庭でも、春になると食卓にのぼったものです。今は、絶滅。
【揚物】 白魚の天ぷら
軽めの衣を、薄く、白魚、人参、牛蒡、三つ葉をかき揚げとする。
厚みがあまりないため、サクサクです。
【食事】 白魚の炊き込みごはん
【水菓子】
以上で、お料理は終了。この間、アルコールは一切、口にしていない。
「ねえ、あなた。飲みたいでしょ。(*^ー゚)」
「うん」
「じゃ、オークラに泊まりましょ。他のことも、い~ぱい、デ・キ・ルし」
かくして、晩冬の熟れた夜の幕開けであった。
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pixie's points
■ 普段は、冠婚葬祭の後宴を主に催す店である。
■ 味は、特段凝った物ではなく、安心はできる。店の客層からすれば、これで十分。
■ 最近、私は白魚の季節のみに料理と周辺の季節を味わう。
■ 上記の料理内容で、13,000ほど支払わなければならないが、年に一度と思って、我慢、我慢。
■ この店は、東京、京阪の料亭とは、異なる種類に属しますので、福岡県外から来られる方は、要注意
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