てんざる＠安澄 : そば処 安澄

久しぶりに姉とランチすることになり、ニトリに寄ってほしいという。再び冷え込んで雪道となり、幹線道路をちんたら走るとせっつかれるので旧道を使ってメルシティ潟上を目指した。大久保駅前に〈安澄〉という蕎麦屋があったのを思い出し、そこで済ませることに。以前利用した時にかけそばを食べたがとても良い感じだったのでね。

このお店、初めにお茶ではなく蕎麦湯を出してくれるんですね。さて料理が来ましたよ。二人ともてんざる（1400円）にした。蕎麦は更科蕎麦を思わせる白さ。わさびは、生わさびをきめの細かいおろし器でおろしたような風合いをしており、ネギとうずらの卵が付いてくる。てんぷらは海老が2本、カボチャとシシトウという組み合わせ。

まず薬味を使わず蕎麦をつゆにつけて食べると、ツルツルしており弾力もあって伸びも良い。これなら温かい蕎麦もおいしいんじゃないかな。あまり噛まずにサッと食べるときの喉越しが快感だけど、ゆっくり噛んで食べると甘みを感じる。息を鼻腔に抜くとほんのり蕎麦の香りが漂う。蕎麦の香りはそれほど強くはないがおいしい。蕎麦とつなぎの割合はわからない。

わさびを蕎麦に少しなすりつけて食べるとわさびの良さがわかる気がする。もったいないけど、ネギは私にとって不要だしウズラの卵はつゆが濁るから使わない。てんぷらもおいしいですね。個人的には海老は1本でいいからもっと野菜を増やしてくれると嬉しいね。蕎麦も中々食べ応えがあって、てんぷらと蕎麦を食べるとちょうどいい分量でお昼を済ますことができた。

【付記】
蕎麦湯を飲んで蕎麦の香りがすると安心できます。どことは言えないのですが、「これが蕎麦湯なのか？」と思ってしまうこともありますので。

メルシティ潟上にワークマンプラスができたので見物がてら昼食もすませるつもりで外出した。だがメルシティ潟上にあまりいい店はない。なので近所の〈麺屋 志乃助〉にいくつもりだった。あまりラーメン専門店は好きじゃないけど、近くに行きたい店がなかったんだから仕方ない。開店直後に入店するつもりで向かい、店の駐車場に車を入れるともう、入店待ちで溢れた人が見えている。

あ、無理、と思って駐車場から出て、7号線に戻って秋田方面に走らせた。もう近所の〈ドライブイン小町〉で済ませてしまう作戦。こういう機会でもないと行かないと思うんだ。ところが7号線で道路工事のため渋滞ができていた。渋滞というものに慣れていない男鹿市民としては我慢のならない状態。まあ午前中の飢餓状態に慣れてるから平気っちゃ平気なんだけど、思わず悪態ついちゃった。この癖、本当は直したいんだよね。

あいにく今日は日曜日で快晴だったから余計に道が混むんだね。晴天が少なめの秋田だから晴れるとなんか嬉しくなるんだと思う。自分も含めてね。対向車線の渋滞の列はかなり長くて、ほとんど昭和インター入口付近まで来ていた。なので右折して〈ドライブイン小町〉に入るのも面倒で、そのまま進んで交差点を右折した。その先に昭和大久保駅があるの。

大久保には〈万松〉という人気店があるの知ってるからね。だけど日曜日でしょ、平日でも普通にすぐ満席になる店だからもう無理かも。もし運が良ければ、みたいな感じで車を走らせた。昭和大久保駅の付近で信号待ちをしていると「そば うどん」という文字が見えたので交差点でその看板の方へ右折した。すると〈そば処 安澄〉という蕎麦屋があった。

もちろんそこに決めましたよ。〈万松〉は十中八九以上の確率で無理だから。入店するともう満席で、店の人が片付けてくれた席に座り「かけそば＝600円」を注文した。店内は清潔で、換気のために開放された窓から爽やかな風が店内を渡る。例によってフツーの人に見えるようにスマホを取り出し、メールチェックをする。広告メールしかないってわかってるけど。

さて料理が来ましたよ。ご覧くださいこの佇まい。透き通ったおつゆに蕎麦と白ネギだけ。なんとてんかすも添えられている。この店には「たぬき」もあって「かけ」より50円高いのよ。ありがたいね。で、漬物が添えられているけどこれぞ秋田流。何に合わせるってわけじゃなくて単独で食べるもの。漬物はご飯か酒に合わせるものって思い込みがある人は戸惑う。

おつゆがね、混合節が効いていてもう最高。やっぱ蕎麦はこうでなくちゃ、って思う。てんかすも、油に衣を放って作った「てん玉」じゃなくて、色んな素材の風味が入っているから、入れただけでなんだか「てんぷら蕎麦」を食べているような錯覚を起こしてしまう。これ大阪は池田市の〈吾妻〉でもそうだったんだけど、良い店のてんかすはやっぱ違うわ。

なんか良いこと全然なくて、悪いことばっか起こってしまう近頃（というかいつも）なんだけど、良い店に出会えて本当によかった。お腹減ってたんであっという間に食べたけど、本当はゆっくりしっかり噛んで味わうべき。ちなみにこの店、最初に急須に入れて蕎麦湯を持ってきてくれる。それがまた嬉しくて、おいしくてね。何回も注ぎ足して飲んじゃった。

【付記】
こういう店が近所にあると良いですね。本格的な蕎麦屋は無理としても、ゆで太郎なら（おいおい）メルシティ潟上でもいけるかも。餃子の王将だって、出店を渋ってるようだけどここ（メルシティ潟上）ならいけると思いますよ。てか、ここ外したら他にどこがあるの、って思いますね。